米ゼネラル・モーターズ(GM)は12月からカンザス州の工場で電気自動車(EV)「シボレー・ボルト」の生産を開始する。当初は2交代制での生産を計画していたが、需要の不透明感から1交代制に縮小する。

GMは、バイデン前政権下で導入されたEV向けの7500ドル(約110万円)の税額控除が、トランプ大統領と共和党主導の議会によって前倒しで廃止されることに備えている。税控除の打ち切りがEV販売を押し下げる可能性があることから、GMは影響を見極めるまで「ボルト」および「キャデラック」のEV2車種の生産を削減する。

同社は発表文で「EV業界の成長鈍化と顧客需要の減速見通しに合わせ、戦略的に生産調整を行っている」と説明した。

GMはテネシー州スプリングヒルの組立工場の操業を一時休止することも明らかにした。この工場では、キャデラックのEV2車種「リリック」と「ビスティック」に加え、ガソリン車の多目的スポーツ車(SUV)も生産している。

同社はEV生産を縮小する一方で、6月にはデトロイト郊外の工場で2027年に大型ピックアップトラックとSUVの生産を拡大すると発表している。

原題:GM Cuts Planned Bolt EV Production as Trump Incentive Loss Loom(抜粋)

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