4日の債券相場は上昇が予想される。米国の長期金利が雇用関連指標の悪化で低下した流れを引き継ぐ。この日の30年国債入札に対する警戒感は相場の重しになりそうだ。

三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、債券相場は30年債入札をこなして堅調推移になるとみている。入札は「前日まで調整が続いており、テール(落札価格の最低と平均の差)が拡大するとみているが、警戒されているほどは悪くない結果になる」と予想した。

同氏の新発10年国債利回りの予想レンジは1.6-1.645%(3日は1.63%で終了)、先物中心限月9月物は137円15銭-137円53銭(同137円29銭)。

先物夜間取引で9月物は3日の日中取引終値比5銭高の137円34銭で終えた。3日の米10年国債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp)低い4.22%程度で引けた。

30年国債入札

  • 発行予定額は前月と変わらずの7000億円
  • 新発30年国債の3日の発行日前(WI)取引は3.18%程度
  • 大和証券の小野木啓子JGBデスクストラテジスト
    • テールが拡大するとみる
    • 自民党内では「石破おろし」が佳境を迎えており、焦点は8日の臨時総裁選の実施に向けた意思確認へと移っている。入札のタイミングとしては最悪
  • 備考:30年利付国債の過去の入札結果(表)

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