(ブルームバーグ):カナダ銀行(中央銀行)は全職員のおよそ10%に当たる約225人を削減する計画だ。カーニー首相が進める歳出削減の取り組みの一環となる。
ブルームバーグ・ニュースが確認した内部文書によると、人員削減は「今後数カ月にかけて」実施され、来年6月までに完了する予定。
同中銀はすでに給与以外の予算を削減したほか、新規採用を停止し、早期退職制度を拡大しているが、2026年末までに10%のコストを削減するという目標にはまだ届かないとしている。
カナダ銀行のバダーチャー報道官は電子メールによる声明で、過去にも同様の人員削減プログラムを実施しており、今回もカーニー首相のコスト削減要請に沿って進めると説明。「全ての部門で削減が行われる」とし、「国民のための責務を果たす能力を維持」しつつ、26-28年に総予算の15%を削減すると述べた。
カナダ銀行の職員数は新型コロナウイルス禍以降に急増。23年末時点で2350人と、19年の約1800人から大幅に増えている。
カナダ政府は広範な歳出見直しを進めており、シャンパーニュ財務相が4日に発表した予算案には、公務員約4万人の削減など、今後5年間で600億カナダドル(約6兆5500億円)の削減を目指す計画が盛り込まれている。
原題:Bank of Canada to Cut 10% of Staff as Carney Hunts for Savings(抜粋)
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