(ブルームバーグ):建機大手の米キャタピラーは29日、今年は関税による影響が最大18億ドル(約2650億円)に達する可能性があると投資家に警告した。4-6月期(第2四半期)の決算発表から、わずか数週間での見通しの修正となった。
キャタピラーは、今年導入された関税の純影響を第3四半期で5億ー6億ドル、通期で15億ー18億ドルとの見通しを示した。また、通期の調整後営業利益率は、目標レンジの下限付近になると予想した。同社は声明で、関税について「影響を軽減するための初期的な対策を引き続き講じているが、貿易・関税交渉は流動的な状況が続いている」と述べた。
キャタピラー株は29日のニューヨーク市場の時間外取引で一時3%下落した。
キャタピラーは、第2四半期の業績にはすでに関税の影響を織り込んでおり、影響額は4月に開示した見積もり幅の上限に達していた。
シティグループのアナリスト、カイル・メンジス氏はリポートで、キャタピラーが見通しを修正したのは、鉄鋼とアルミニウムに対する関税が主な理由だと述べた。
原題:Caterpillar Warns Tariff Impact Bigger Than Previously Seen (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.