(ブルームバーグ):米国では今秋、新型コロナウイルスワクチンを入手しにくくなるとみられ、接種できるとしても高額になる見通しだ。米食品医薬品局(FDA)が今週、接種の対象を絞り込んだためだ。ブルームバーグ・ローが報じた。
FDAは27日、基礎疾患などで重症化リスクの高い人について、モデルナやファイザー、ノババックス製ワクチンの接種を承認した。また、65歳以上の高齢者も接種が認められたが、子どもの場合はメーカーごとに年齢制限が異なる。
米疾病対策センター(CDC)もこれに追随するとみられ、CDCの勧告に従う医療保険も、多くの加入者についてワクチン費用の負担をやめる見通しだ。
65歳未満で基礎疾患のない人が接種を希望する場合は「適応外使用」となり、医療保険のカバー範囲が広くなければ、高額の自己負担を強いられる可能性がある。
CVSファーマシーでは、モデルナとファイザーのワクチン価格は保険がない場合、ともに225ドル(約3万3000円)になると広報担当者が明らかにした。ノババックスと提携してコロナワクチンを展開するフランスのサノフィによると、同社の定価はこれより低い価格でスタートするが、最終的には両社と同じ程度になる見通し。
原題:Covid Shots Could Run as High as $225 as FDA Limits Approval (1)(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.