洋上風力発電事業からの撤退を発表した三菱商事の中西社長は、建設予定地の千葉県を訪れ、熊谷知事に謝罪しました。

三菱商事 中西勝也 社長
「断腸の思いですし、本当に期待いただいた点を裏切ったということは、申し訳ないなという気持ちでおります」

熊谷俊人 千葉県知事
「結果として御社に県・地元ともに振り回された形になったわけであります。撤退をするという判断をされたのは、大変遺憾であります」

三菱商事は、千葉県と秋田県で政府が主導する洋上風力発電の計画を進めていましたが、コストが膨らみ、利益が確保できないと、事業からの撤退を発表。

中西社長は建設予定地だった千葉県の熊谷知事と面会し、「事業環境の変化に伴って撤退をせざるを得ない」と説明しました。

これに対して、熊谷知事は遺憾の意を伝えたうえで、今後も地域活性化に向けた取り組みを継続するなど、地元に対する責任を果たすよう求めました。

政府は今後、速やかに事業者の再公募を行う方針です。