(ブルームバーグ):米エネルギー大手コノコフィリップスが液化天然ガス(LNG)の取引を拡大している。同社は21日、米テキサス州の輸出プラントからの購入量を2倍近くに増やす契約を結んだと発表した。
コノコフィリップスの発表資料によると、同社は同州西部のLNGプロジェクト「ポートアーサー」の拡張フェーズ(フェーズ2)から新たに年間400万トンを購入するという。アジアや欧州で高まる需要に応えるため、LNGの海外販売を拡大する狙いがある。
同社は現在建設が進むフェーズ1の設備からLNGを年間500万トン購入する計画をすでに結んでいる。両契約を合わせると年間900万トンとなり、ポートアーサーの顧客としては単独で最大となる。
米エネルギーインフラ会社センプラは子会社を通じてポートアーサーの拡張計画を進めており、最終投資決定(FID)を控えている。同プロジェクトは最近、トランプ米政権から輸出許可を取得。同政権はエネルギー輸出の許可を迅速に出すことを約束していた。今後は、LNG輸出施設のさらなる建設に必要な巨額の費用について、銀行など金融機関からコミットメントを確保する必要がある。
フェーズ1のLNG生産計画は年間1350万トン。拡張によって倍増が見込まれている。7月末には日本最大の発電事業者であるJERAが拡張フェーズから年間150万トンの供給を受ける契約を締結。サウジアラビアの国営石油会社アラムコも拘束力のない合意を結んでいる。
原題:ConocoPhillips Bets Big on LNG, Nearly Doubles Sempra Deal(抜粋)
--取材協力:Stephen Stapczynski、David Wethe.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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