米リッチモンド連銀のバーキン総裁は14日、米消費者の環境は今年に入って低迷していたが、7月に改善した兆しが見られると述べた。

全米企業エコノミスト協会(NABE)が主催したウェビナーで「消費面で7月に力強さが増した感じがある」と述べ、「クレジットカードの週次データを例にとると、はるかに健全になっていると見受けられる」と話した。

7月の米小売売上高は15日に発表される。個人消費支出(PCE)統計では、今年上期の消費不振が示されている。

リッチモンド連銀のバーキン総裁がウェビナーで語る

バーキン総裁は「もしかすると一時的な下降だっただけで、今後はより健全なベースで消費が続くかもしれない」と述べ、「基調的な経済の動きは引き続き非常に健全に感じられる。人々は仕事に就き、実質賃金は上昇している」と語った。

関税によるインフレ押し上げ懸念を理由に、金融当局はフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年初から8カ月間、据え置いてきた。だが投資家の間では、9月の次回連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利下げ観測が広がっている。

同総裁は今年のFOMC会合で投票権を持たない。

原題:Fed’s Barkin Says Data May Show US Consumer Improved in July(抜粋)

--取材協力:Amara Omeokwe.

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.