(ブルームバーグ):14日の欧州債券市場は、米国債の動きに連動し下落した。7月の米生産者物価指数(PPI)が3年ぶりの大幅上昇となったことで、企業が関税による輸入コスト上昇分を価格転嫁していることが示され、インフレ圧力が意識されたためだ。
英国債は他の欧州債を下回るパフォーマンスで、利回りはイールドカーブ全体で4-6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇した。14日に発表された英国の4-6月期の国内総生産(GDP)成長率が市場予想を上回り、市場の利下げ見通しが若干後退した。年末までの利下げ幅の予想は、13日時点の16bpから14bpに縮小した。
ドイツ債利回りは長期ゾーンを中心に1-3bp上昇した。欧州中央銀行(ECB)の年末までの利下げ見通しは14bpと横ばいだった。
欧州株は3営業日続伸となった。保険会社の好決算が、一部企業の低調な決算を相殺した。
ストックス欧州600指数は、0.5%高で取引を終えた。米PPIの発表を受け、一時上げ幅を縮小したが、その後持ち直した。
同指数の保険部門は、アビバやアドミラル・グループなどの好調な決算を受け、0.9%上昇した。公益事業株や自動車株も堅調だった一方、エネルギーや素材は主要な下げ要因となった。
8月14日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:European Stocks Rise for a Third Day on Upbeat Insurer Earnings(抜粋)
--取材協力:Michael Msika、Henry Ren.
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