(ブルームバーグ):米電気自動車(EV)メーカー、テスラはエンジニアの配置換えを行った。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が社内の半導体およびスーパーコンピューター「Dojo」プロジェクトを打ち切ったことを受けた措置で、複数のチームが組織改編の対象となった。
Dojoプロジェクトは分割され、スタッフはそれぞれ異なる複数のグループに再配置された。事情に詳しい複数の関係者によると、少なくとも一部のソフトウエア関連スタッフは現在、テスラの自動運転タクシー(ロボタクシー)や人型ロボット向け人工知能(AI)開発を率いるアショク・エルスワミ氏の直属となっている。
内部変革に関する案件だとして関係者が匿名で語ったところでは、シリコンや半導体を手がける他のエンジニアは、自動運転車向けハードウエアおよびAI半導体「AI5」開発を統括するアーロン・ロジャース氏の指揮下に入ったという。
また、ファームウエア担当のスタッフは、セキュリティーエンジニアリングを率いてきたシルビオ・ブルガダ氏の下に移った。ソフトウエアエンジニアリング部門トップだったデービッド・ラウ氏の退任後、ブルガダ氏はより広範な責任を担っている。
テスラおよびマスク氏からのコメントは得られなかった。
Dojoプロジェクトは、自社製のAIスーパーコンピューターを使った自動運転技術の開発を目指していた。ブルームバーグは先週、Dojo開発チームの突然の解散を最初に報じた。
マスク氏はその後、ソーシャルメディアへの投稿で報道内容を認め、「Dojoを閉鎖し、人事上の厳しい選択をせざるを得なかった」と説明。ただ、対象となる個人の名前には言及しなかった。ブルームバーグは、チームを率いたピーター・バノン氏の退社を伝えていた。
原題:Tesla Reshuffles Engineers After Abruptly Ending Dojo AI Project(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.