米宇宙開発スタートアップ、ファイアフライ・エアロスペースは、新規株式公開(IPO)で8億6800万ドル(約1280億円)を調達した。衛星打ち上げサービスの需要急増を反映し、IPO価格は仮条件レンジを上回る水準に設定された。

6日の発表資料によれば、同社はIPOの規模を1929万6000株に拡大。公募価格を1株当たり45ドルに設定した。仮条件レンジは41-43ドルで従来の35-39ドルから引き上げられていた。

米証券取引委員会(SEC)への提出文書によると、発行済み株式ベースの時価総額は65億ドル。ストックオプションやワラント(新株引受権)を含む完全希薄化後でみると70億ドル余りとなる。

1-3月(第1四半期)の純損益は6010万ドルの赤字で、売上高は5590万ドル。前年同期の純損益は5280万ドルの赤字、売上高は830万ドルだった。

ブライステックの今年のリポートを引用した同社の提出資料によると、2024年には約2800基の衛星が打ち上げられ、軌道投入用ロケットが不足。そのため打ち上げの需要は過去5年間で500%増加したとしている。

ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェース、ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループ、ウェルズ・ファーゴがリードブックランニングマネジャーを務める。「FLY」のティッカーでナスダック・グローバル・マーケットに上場予定。

原題:Spacecraft Maker Firefly Raises $868 Million in Upsized IPO(抜粋)

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