(ブルームバーグ):米政界引退を表明したペロシ元下院議長の娘クリスティン・ペロシ氏(59)は10日、カリフォルニア州上院議会選挙に立候補すると発表した。母の後任を争う連邦下院選への出馬は見送った。
「州都サクラメントでサンフランシスコの代表として、消費者の権利、女性の権利、銃暴力の被害者、移民、そして最も弱い立場にある人々を脅かすあらゆる脅威に立ち向かう」とSNSで立候補を表明した。
同氏は弁護士であり、民主党の政治ストラテジストだが、これまで公職経験はない。それでも、母のペロシ氏が引退した際の継承候補として常に名前が挙がっていた。ペロシ氏が2026年の再選を目指さない考えを先週示したことで、約40年にわたり同氏が握ってきた議席を巡るレースは一気に熱を帯びている。
娘のクリスティン氏は、進歩派のスコット・ウィーナー氏が2028年まで務めるカリフォルニア州上院議席への出馬を表明した。ウィーナー氏はペロシ元議長の議席獲得を目指しており、当選すればサクラメントにあるカリフォルニア州上院議会の同氏の議席が空席となり、補欠選挙が実施されることになる。
ペロシ氏の議席を巡っては、ウィーナー氏のほか、富豪でテクノロジー業界出身のサイカト・チャクラバルティ氏も名を連ねている。同氏はバーニー・サンダース上院議員の選挙活動を支援するためにIT業界を離れ、アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員の首席補佐官を務めた経歴を持つ。また、ロンドン・ブリード前サンフランシスコ市長も出馬を検討している。
ペロシ元議長は自身の議席を巡る選挙戦に関して、まだどの候補にも支持表明を行っていない。
原題:Nancy Pelosi’s Daughter Picks State Senate Bid Over US House Run(抜粋)
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