(ブルームバーグ):民泊仲介の米エアビーアンドビーが6日公表した7-9月(第3四半期)の業績見通しが、市場予想を上回った。夏の旅行需要は好調に推移しているとみるものの、前年との比較は困難で成長は年内に鈍化する恐れがあるとの警戒感も示した。
同社は株主宛て書簡で7-9月期について、重要指標である予約件数の伸び率が前期の7.4%とほぼ同水準になるとの見通しを示した。ブルームバーグ集計の予想平均は7%。
また、7-9月期売上高は40億2000万-41億ドル(約5900億円-6000億円)の見通し。レンジ中央値もアナリスト予想平均を上回った。
エアビーは書簡で「7-9月期を見据える中で、足元の需要動向に手応えを感じている」とし、北米を中心に7月の宿泊予約の伸びが加速したと指摘した。
その一方で、7-9月期末から10-12月(第4四半期)にかけて前年との比較が一段と厳しくなり、「年内の伸び率が圧迫される」と予想した。昨年下期の業績は、旅行を先送りしていた人たちの予約が入り、予想以上に堅調だった。
エアビーの株価は、時間外取引で一時6.3%下落した。

4-6月(第2四半期)決算は全体として市場予想を上回る内容となった。予約件数は7.4%増の1億3440万件に達した。売上高は31億ドルで、アナリスト予想の30億3000万ドルを上回った。純利益は6億4200万ドルと、これも市場予想の5億9930万ドルを超えた。
同社はこの日、最大60億ドル規模の自社株買いプログラムも発表した。
原題:Airbnb Gives Modest Outlook, Warns Growth May Not Keep Up (2)(抜粋)
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