米電気自動車(EV)メーカー、テスラでスーパーコンピューター「Dojo」事業の主導役だった元幹部らがAI(人工知能)関連会社を立ち上げた。自動車やロボティクス向けのデータセンター開発に取り組む。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

非公開情報だとして匿名で語った同関係者によると、新会社「DensityAI」は数億ドル規模の資金調達に向けて協議を行っている。Dojoを統括していたガネッシュ・ベンカタラマナン氏に加え、同じくテスラを退社したビル・チャン氏とベン・フローリング氏が創業した。

DensityAI側はコメントを出していない。

関係者によると、DensityAIはロボティクスやAIエージェント、自動車などで利用されるAIデータセンター向けの半導体やハードウエア、ソフトウエアに取り組んでいる。Dojoに関わっていた幹部クラスを含む約20人の元テスラ社員に加え、テック業界から複数のエンジニアも参画。テスラで投資家向け広報(IR)の責任者を務めていたマーティン・ビエチャ氏もアドバイザーに就任したという。

Dojoは、データセンターを動かす半導体やサーバーを開発するテスラの社内プログラム。その計算能力は自動運転ソフトや人型ロボットの機械学習に対する訓練用に使われている。

原題:Former Tesla Executives Create Data Center Firm DensityAI (1)(抜粋)

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