任天堂の新型ゲーム機「スイッチ2」が、販売低迷で苦戦するゲーム小売り大手ゲームストップと家電量販店チェーン大手ベスト・バイの大きな追い風となっていることが分かった。

クレジットカードおよびデビットカードの取引データを分析するブルームバーグ・セカンド・メジャーのデータによると、ゲームストップの6月の米国内売上高は前年同月比で73%増加。ベスト・バイも9.2%増え、月間では2021年3月以来の高い伸びとなった。まさに「スイッチ効果」と呼ぶべき現象だ。スイッチ2は6月初旬に発売された。

また4月下旬に始まった予約注文も押し上げ要因となっており、1日の売上高がゲームストップで500%超、ベスト・バイで80%の急増を記録する日があった。

両社はこれまで業績不振が続いている。ゲームストップは7四半期連続の減収。一方、ベスト・バイの四半期売上高は2021年から減少傾向が続いている。

ブルームバーグ・セカンド・メジャーの調整済みデータによると、両社とも5-7月期売上高が市場予想を上回る勢いとなっている。

売上高のうち、米国市場が占める割合はゲームストップが3分の2、ベスト・バイは約92%だ。

ベスト・バイとゲームストップはいずれもコメントの要請に応じていない。

 

原題:Nintendo Switch Ignites Sales Spikes at GameStop, Best Buy(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.