(ブルームバーグ):日本生命保険で資産運用を統括する佐藤和夫専務執行役員は16日、超長期国債市場について「足元では金利上昇のピークは見えない。参院選後に一段の上昇も警戒している」と述べた。
同日開催した記者懇談会でブルームバーグに対して語った。参院選の与党苦戦で拡張的な財政政策に傾くとの投資家の懸念から前日の国内債券市場では、新発20年債の利回りは1999年11月以来の高水準に上昇し、30年債は過去最高を更新した。
前日までの反動もあり16日の超長期金利利回りは大きく低下したものの、佐藤氏は今後の日本銀行による政策金利の引き上げも見据え、「市場は30年金利で3.5%や4%を見ている可能性もある」と指摘。「マーケット参加者は疑心暗鬼になっていると感じている」と述べた。
日米関税交渉の進展など不透明感が払拭されていけば、相場は落ち着いていくだろうとの見方も示した。3%を超える現在の30年債の金利水準は魅力的だとして、保有国債の入れ替えのため、昨年を上回るペースで購入しているとも語った。

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