ダイエット手段としての「運動」「食事管理」に見られる特徴
次に、2025年調査の結果を使って、性・年齢群別に、BMI区分、および自分の体型に対する認識別に、健康状態の維持・改善に向けて、ダイエットを目的とする運動や食事管理を行っているか尋ねた結果を図表4に示す。

男女・年齢別にみると、いずれも、自分の認識別では、「肥満」「ふつう」「やせ」の順に、BMI別では「(4) BMI≧25」「(3)22≦BMI<25」「(2)18.5≦BMI<22」「(1)BMI<18.5」の順に、行っている割合が高かった。年齢別にみると、男女それぞれ、いずれの区分も、44歳以下の方が45歳以上より、行っている割合が高かった。

年齢による特徴として、45歳以上では、(1)BMI<18.5ではおよそ5%と、ほとんどダイエットを目的とする運動や食事管理を行っていなかったのに対し、44歳以下ではおよそ15%と、45歳以上と比べて大幅に高かった。また、BMI≧25では、44歳以下と45歳以上で行っている割合が同程度だった。しかし、肥満と考えている人でみると、44歳以下は45歳以上と比べて大幅に高かった。

この結果から、男女とも、45歳以上と比べて44歳以下では「肥満」と考えている人では、ダイエットを目的とする運動や食事管理をしていることがわかった。また、44歳以下では、BMIが18.5未満だったり、「やせ」と考えていても、やはりダイエットを目的とする運動や食事管理をしていることがわかった。ただし、本分析は一時点における調査結果を使っているため、BMIが18.5未満だったり、「やせ」と考えていてもダイエットをしているのか、ダイエットをした結果、BMIが18.5未満になったり、「やせ」になったのかはわからない。