去年、首都圏を震撼させた闇バイト強盗。初めて“指示役”が逮捕されました。「実行役と指示役は関係性が希薄」。トクリュウ特有の“もろさ”も逮捕の後押しになったと言います。

「指示役」とみられる4人を逮捕

2024年、首都圏で次々発生した闇バイトによる強盗事件。初めて指示役とみられる容疑者が逮捕されました。

記者
「村上容疑者を乗せた車が警視庁新宿署に入ります」

強盗傷害などの疑いで逮捕されたのは▼福地紘人容疑者(26)▼村上迦楼羅容疑者(27)▼斉藤拓哉容疑者(26)▼渡辺翔太容疑者(26)の4人です。

闇バイトによる強盗事件は2024年、関東1都3県で18件起きていて、4人は千葉県市川市で起きた事件についての容疑で逮捕されました。

この事件は2024年10月、住宅で現金などが奪われたうえ、住人の女性が暴行を受け、さらに車で一時連れ去られたもの。

女性は監禁されている間も暴行を受け「肋骨骨折」「眼底骨折」など大けがをしました。

女性の弟
「(姉は)肋骨が2本折れて、顔面も2倍~3倍に膨れあがっちゃてる」

女性の母親
「(娘に)会ったらボロボロでね。かわいそうに…」

この事件で福地容疑者ら4人は別の場所から実行役に犯行を指示

捜査関係者によると、福地容疑者らは指示を出す際、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」を利用したうえ、9つのアカウントを使ったとみられています。

一連の強盗事件をめぐり、警視庁などは合同捜査本部を設置。そして…

警視庁 親家和仁 刑事部長(5日)
「被害に遭われた方の怒りに応え、多くの国民の皆様の不安感を払拭すべく、1年余にわたり全力で捜査にあたり、首謀者の検挙に至りました」

捜査は別の事件がきっかけとなり、大きく前進しました。