(ブルームバーグ):トランプ米大統領は6月30日、宗教指導者らとの電話会議中に通信の不具合が生じたことを受け、AT&Tを強く非難した。
トランプ氏は自身のSNS、トゥルース・ソーシャルに「信仰指導者との電話会議での長時間の待機について謝罪する」と投稿。「AT&Tはしっかりすべきだ」と指摘し、同会議をやり直すことも検討しているが「次回は別の通信会社を使う」と書き込んだ。
トランプ氏はまた、ジョン・スタンキー最高経営責任者(CEO)を念頭に、AT&Tの責任者は直接対応すべきだと主張。「数万人が通話に参加していた」が、AT&Tは「機器を正常に作動させることすらできない」と非難した。
米国有数の通信会社であるAT&Tは、ホワイトハウスと連絡を取り「状況の把握と評価に迅速に取り組んでいる」とSNSを通じて発表した。
AT&Tとルーメン・テクノロジーズはホワイトハウスと契約を結び、電話会議を含む通信サービスを提供している。ブルームバーグ・ガバメントの集計によると、2020会計年度の契約開始以降、AT&Tはホワイトハウスからこれまでに170万ドル(約2億4400万円)相当の契約を受注してきた。
AT&Tは今年、インターネット障害や長時間の待機に関して、ユーザーへの補償を始めると発表した。昨年相次いだ通信障害を受けた対応の一環とみられる。24年2月には大規模な通信障害が発生。これを受けて米連邦捜査局(FBI)が調査を開始し、AT&Tは後に、影響を受けたユーザーに対し、請求額から値引きする形で5ドルの補償を提供した。
原題:Trump Blasts AT&T for Poor Network Performance During Call (2)(抜粋)
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