育児分担に「どちらともいえない」男性と、不満を持つ女性
図表は、中高生以下の子どもと同居している有職かつ有配偶の親に対して、配偶者との家事や育児分担に満足しているかをたずねた結果である。
まず家事については、男女差はそこまで大きくないが、「満足」(「あてはまる」と「どちらかといえばあてはまる」)とする割合は男性で、「不満」(「どちらかといえばあてはまらない」と「あてはまらない」)とする割合は女性で多いことがわかる。
次に育児についても同様な傾向がみられるが、特に男性において「どちらともいえない」とする割合が女性では3割であるのに対して、男性では4割近い。
父親の子育て参加は増えているものの、「夫婦でちょうどよく分担している」とまでは父親本人たちも感じておらず、「あてはまるともあてはまらないともいえない」という回答が多く選ばれたのではないかと推察できる。
また、育児分担の程度について不満を持つ女性が3人に1人程度(「どちらかといえばあてはまらない」と「あてはまらない」)にのぼり、男女差が大きい。妻が満足のいくような分担状況にはまだ至っていない家庭も多いことがうかがえる。