米半導体大手エヌビディアの株価を大きく押し上げてきた人工知能(AI)ブームはなお衰える気配を見せておらず、同社の時価総額は最終的に6兆ドル(約875兆円)に達する可能性がある。ループ・キャピタルがこのような見解を示した。

エヌビディアの時価総額は現在3兆6000億ドルで、マイクロソフトと世界トップの座を争っている。6兆ドルはおよそ65%増の水準となる。

ループのアナリスト、アナンダ・バルア氏は「われわれは生成AI普及の次なる『黄金の波』に突入しており、エヌビディアは予想以上に力強い需要の新たな拡大局面で先頭に立っている」とリポートに記述。目標株価は従来の175ドルから250ドルに引き上げた。アナリスト平均は約173ドルで、今後1年で約17%の値上がりを見込む水準だ。

「エヌビディアのファンダメンタルズがさらに拡大するのは非現実的に見えるかもしれないが、同社は依然として重要技術分野で実質的に独占的地位を占めており、価格決定力(および利益率)を有している」と、バルア氏は指摘。投資評価は「買い」推奨を維持した。

またハイテク大手などによるAI関連投資の拡大傾向が今後数年間続くと同氏は予想。AIコンピューティング能力への関連支出は2028年までに約2兆ドルに達すると見込んでいる。

原題:Nvidia Can Reach $6 Trillion Market Cap on AI Growth, Loop Says(抜粋)

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