日本国債は「炭鉱のカナリア」?
トランプ氏が招いた混沌と不確実性は、これまで盤石と思われていた米国債市場にまで波及し、その影響は世界中に広がりを見せています。
特に長期債に関しては、日本が「炭鉱のカナリア」として注目されています。
日本は長らく超低金利の国でしたが、今後、日本銀行が金利を引き上げていくとすれば、誰が日本国債を買うのかという疑問が生じます。
大手生命保険会社などの国内の機関投資家がすぐに思い浮かびますが、彼らはトランプ氏の貿易戦争によるボラティリティのため、長期債の購入に非常に慎重になっています。
このため、日本国債の動向が、米国債やオーストラリア債を含む他の市場に波及する異例の現象が見られています。
通常、日本国債がこれほど他の市場に影響を与えることはありません。
日本のような国は、債務構成を見直し、短期債を増やして長期債を減らすことを決めるかもしれません。
