(ブルームバーグ):金融庁は24日、井藤英樹長官が退官し、後任に伊藤豊監督局長を充てる人事を発表した。7月1日付で発令する。
同日、閣議決定した。伊藤氏は旧大蔵省出身。税制の企画立案や、4年務めた秘書課長時代には森友学園への国有地売却を巡る問題への対応にあたった。
金融庁に移ってからは主に監督局を担当した。2022年から監督局長を務める。所管の金融業界や永田町に幅広い人脈を持つ。金融・経済環境が大きく変わるなか、地方銀行の再編などでの手腕にも注目が集まる。
閣議後の記者会見で加藤勝信金融相は「金融庁がこれから求められる役割を、まさにリーダーシップをもって遂行してもらう」と人事の狙いを語った。
伊藤氏の後任には石田晋也総括審議官が就く。有泉秀金融国際審議官は7月22日付で退官し、後任に三好敏之国際総括官が就く。
井藤氏は就任から1年で退任する。これまで資産運用立国に関する政策や少額投資非課税制度(NISA)の制度改正などにあたった。
(4段落目以降に閣議後会見での発言などを追加します)
--取材協力:清原真里.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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