(ブルームバーグ):来週の円相場は米関税交渉の進展期待からドル高・円安方向に振れる場面がありそうだ。もっとも、日米協議の行方に警戒感は強く、引き続き明確な方向感は出にくい。
◎ふくおかフィナンシャルグループの佐々木融チーフ・ストラテジスト
- 予想レンジは142円50銭-145円50銭
- ドル・円相場は日米金利差との相関関係が薄れ、より政治要因で動いている
- トランプ米大統領は7月4日の独立記念日に向けて関税交渉で成果を出したいと考えているはずだ
- 長期的にはドル資産からの資金流出懸念が続くだろうが、少なくとも短期的には交渉進展によってドル売りの巻き戻しが出やすい
- ドルは142円のサポートラインを1カ月以上抜けておらず、底堅い推移を予想する
◎三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの井野鉄兵チーフアナリスト
- ドル・円の予想レンジは1ドル=141-146円
- 米財務省が公表した外国為替報告書で日本銀行について「金融政策引き締めは今後も継続されるべき」だと指摘しており、潜在的な円高要因だ
- 今のところあまり材料視されてないが、日米財務相会談が設定されれば再び円安是正に焦点が当たる可能性
- 9月の米利下げ期待が高まっており、関税政策の影響を反映した5月の米消費者物価指数(CPI)で利下げ期待が一段と強まれば、ドルは支持線となっている142円を割り込む可能性がある
- 一方、利下げ期待が遠のけば144円の上値抵抗線を試す展開が予想される
主な予定
- 9日:1-3月期の国内総生産(GDP)改定値
- 11日:5月の米CPI
- 15日:主要7カ国(G7)がカナダのアルバータ州で首脳会議(17日まで)
(コメント二人目の社名と氏名を訂正します)
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