株式取引アプリを運営する米ロビンフッド・マーケッツは、6日発表予定のS&P500種株価指数の構成銘柄入れ替えで新たに採用される銘柄の「最有力候補」だと、米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)はみている。実現すれば、パッシブファンドの間で同社株を買い入れる動きが強まる可能性があるという。

クレイグ・ジーゲンタラー氏らアナリストのリポートによると、ロビンフッドはS&P500種の銘柄変更に関する会議で投資家の注目を集めた。同社の株価は3日、株式相場と暗号資産(仮想通貨)の上昇を背景に急伸し、終値ベースで約4年ぶりに最高値を更新した。

4日の取引では、もみ合いを経て、0.8%高で引けた。

S&P500種の構成銘柄に組み込まれれば、株価の大幅な上昇が見込める。5月に採用が発表された米暗号資産(仮想通貨)交換業者コインベース・グローバルは、その後1週間で34%上昇した。ハッキング被害や規制当局の調査といった報道があったにもかかわらずだ。

S&P500種に連動するパッシブ型の投資信託や上場投資信託(ETF)は、指数の構成に合わせて保有銘柄を入れ替えることが義務付けられており、ロビンフッドが同指数に採用されれば、「パッシブファンドから大規模な買いが入る」とBofAのアナリストは予想している。

BofAのアナリストは、米投資運用会社アレス・マネジメントやオンライン中古車販売のカーバナ、マーケティングソフトウエアを手がけるアップラビンもS&P500種入りする可能性があるとみている。

原題:Robinhood Is a ‘Prime Candidate’ for S&P 500 Addition, BofA Says(抜粋)

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