ヘッジファンド運用の米ブリッジウォーター・アソシエーツは、外国資産へのエクスポージャーを求める中国の富裕層投資家を対象にアジア戦略ファンドの提供を計画している。

事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べたところによると、ブリッジウォーターの中国プライベートファンド管理部門は今月、オフショア型のアジア(中国除く)トータル・リターン・ファンドに投資するため、本土の顧客から資金を集める。

2023年10月に投入された同ファンドのリターンは年率20.7%だという。ブリッジウォーターはコメントを控えた。

ブリッジウォーターは昨年、中国のオンショア運用資産を約40%増やし550億元(約1兆1000億円)余りとした。同社のマルチストラテジーファンドの成績は多くの中国現地ファンドを上回った。

ブリッジウォーターはアジア諸国への分散投資は投資家に恩恵をもたらすとみている。成長減速とインフレ鈍化をもたらすと想定される関税の影響下で、各国には金融・財政政策によって国内需要を刺激する余地があるためだ。

ブリッジウォーターの中国部門は5月29日、「緩和的な政策はリスク資産のパフォーマンスを支える傾向がある」とSNSの微信(ウィーチャット)に投稿。「アジア太平洋地域のバランス型ポートフォリオは魅力的に映る」と説明した。

ブリッジウォーターのアジアファンドは中国オンショアファンドと同様、システマティック戦略とアクティブ運用部分を組み合わせた設計。投資対象は日本やオーストラリア、韓国、インド、シンガポールなど中国を除くアジアの株式や債券、コモディティー、通貨など多岐にわたる。

同社は「これまで米資産を支えていた要因が徐々に弱まりつつある今、他のグローバル市場での投資機会が浮上しつつある」と投稿で指摘。「単一市場への集中投資を続けている投資家にとって、地理的分散は喫緊の課題だ」と強調した。

原題:Bridgewater Taps China’s Wealthy With a 21% Return Asia Strategy(抜粋)

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