4日の東京株式相場は反発。4月の米求人件数が予想外に増加して労働市場は堅調との見方が広がり、買いが優勢だ。米エヌビディア株の上昇を好感し、半導体や電子部品株が高い。

TOPIXの上昇に最も寄与しているのはトヨタ自動車。指数を構成する1685銘柄のうち1206銘柄が上昇、418銘柄が下落。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大西耕平上席投資戦略研究員は、前日までの3日間で日経平均は1000円近く下げ、買いが入りやすかったところに底堅い米求人件数が発表され、反発していると指摘。ただ、3万8000-4万円台は過去の滞留日数が最も多かった水準で、予想株価収益率(PER)も過去平均を上回るためここからの上昇余地は限られるとの見方を示した。

ルネサスエレクトロニクスや東京エレクトロンといった半導体関連株が買われ、原油高を受けて石油・石炭製品も高い。個別銘柄では、トヨタなどが株式公開買い付け(TOB)を公表した豊田自動織機が急落。TOB価格が市場予想を下回った。

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  • 東証33業種中27業種が上昇、その他製品が上昇率1位、ゴム製品が下落率1位
  • MSCIアジア太平洋指数は0.9%高

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