(ブルームバーグ):デジタル資産プライムブローカーのファルコンXは、親会社モナーク・アセット・マネジメントの過半数株を取得した。資産運用サービスを強化する。モナークはマルチ戦略の暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンド。
合意条件は明らかにされていない。非公開企業のファルコンXは今回の投資について、ヘッジファンドや自己勘定取引会社、資産運用会社など既存の機関投資家以外に顧客基盤を広げる好機と捉えていると、グローバル収入・事業責任者オースティン・リード氏が明らかにした。
リード氏はインタビューで、「暗号資産分野の運用ソリューションを主に求める寄付基金や年金基金、ファミリーオフィスなどがターゲットだ」と説明した。
モナークのシリアン・タン最高経営責任者(CEO)兼マネジングディレクターは「ファルコンXの戦略支援により、われわれ独自のクオンツモデルをスケールアップするほか、ポートフォリオマネジャーやテクノロジストのチームを拡充し、機関投資家向けの本格的な資産運用サービスをより幅広い投資家層に提供できる体制が整った」と語った。
米カリフォルニア州サンマテオに本社を置くファルコンXのラグ・ヤルラガダCEOは昨年10月、「業界再編の波」が来ると予測し、積極的に買収先を探していくと述べていた。
ファルコンXは今年1月、モナークのタン氏が共同創業したデリバティブ(金融派生商品)スタートアップ、アルベロス・マーケッツの買収を発表している。
原題:Crypto Prime Broker FalconX Takes Majority Stake in Hedge Fund(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.