米マイクロソフトは6000人規模の人員削減発表からわずか数週間で、数百人の追加削減に踏み切った。テクノロジー業界が人工知能(AI)分野に巨額投資を進める一方で、コスト削減を加速させていることが浮き彫りになった。

ブルームバーグが確認したワシントン州当局への届け出によると、同社は2日、従業員300人余りに解雇を通知した。

マイクロソフトの広報担当者は、今回の解雇は先月発表した大規模削減の追加措置に当たると説明し、「当社は変化の激しい市場環境で成功を収めるのに最適な体制構築を目指し、必要な組織再編を引き続き実施する」と述べた。

AIブームはテクノロジー業界の雇用市場に混乱をもたらしている。各社はAI関連職を優先する一方で、AIを活用してコスト削減を進めている。

マイクロソフトやメタ・プラットフォームズなどは、AI支援型のコード作成ツールがソフトウエア開発の迅速化に寄与していると高く評価している。

マイクロソフトの先月の人員削減ではソフトウエアエンジニアが特に大きな影響を受けた。今回の削減ではどの職種が影響を受けたかは明らかになっていない。2024年6月時点で、同社のフルタイム従業員数は約22万8000人で、そのうち55%が米国内に勤務している。

原題:Microsoft Cuts Hundreds More Jobs After Firing 6,000 Last Month(抜粋)

--取材協力:Matt Day、Daniela Sirtori.

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