(ブルームバーグ):ヘッジファンド運営会社グリーンライト・キャピタルの創業者、デービッド・アインホーン氏は29日、米国が中国との貿易戦争の影響に耐えられるか懸念していると述べた。米国株全体の投資判断は「ニュートラル」とした。
モントリオールで開催されたソーン投資会議でアインホーン氏(56)は、中国の技術力向上や安価な労働力に加え、米国との経済的衝突に備え広範に準備してきたことを考えると、米国は貿易戦争で「大きな打撃を被る」覚悟をすべきだと警告した。
「棚が空になるのを誰も望んでいないようだ」と同氏は述べ、経済的痛みを受け入れずに米国が成功できるか疑わしいとの認識を示した。
アインホーン氏は「ニュートラル」とした米国株について「極めて割高だ」と指摘し、不採算のテクノロジー企業が「現在のバリュエーション(株価評価)に至る成長を実現するのは難しい」と発言した。

欧州株、特に工業株は各国の景気刺激策やエネルギー価格の下落、ウクライナ和平実現の可能性を理由に買い持ちにしているという。
一部の欧州企業はウクライナ戦争とエネルギー高騰で打撃を受けたが、和平が実現すれば「復興に伴い欧州の工業セクターに多くのチャンスをもたらすだろう」とアインホーン氏は語った。空売り銘柄に同氏は言及していない。
原題:David Einhorn Says US Should Prep for ‘Punch in the Face’ (1)(抜粋)
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