林官房長官は、中国が日本産水産物の輸入を全面的に停止していた問題をめぐり「輸出再開に必要な技術的要件について、日中双方で合意に至った」と発表しました。

林芳正 官房長官
「ALPS処理水放出に伴い停止されていた中国向けの水産物の輸出再開に必要な技術的要件につきましては、日中双方で合意に至りました」

日本産水産物をめぐっては、東京電力・福島第一原発のALPS処理水の海洋放出に伴い、中国側が、おととし8月から輸入を全面的に停止していて、両政府は再開に向けた協議を続けてきました。

今回の合意を受け、今後、必要な手続きが完了され次第、中国への輸出が再開されるということです。

ただ、福島や東京など10都県の農水産物は対象外で、2001年から中国が輸入を禁止している日本産の牛肉も含め、引き続き規制の撤廃を求めていくとしています。