米ウォルト・ディズニーは、主力の動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の会員向け特典を拡充する。

新しい特典プログラムは29日から始まる。会員はディズニー+のウェブサイトからログインすることで、ディズニーリゾートの割引やビデオゲーム内の無料アイテム、デジタルピンの収集プラットフォーム「ディズニー・ピナクル」で利用可能な10ドル(約1440円)分のクレジットなどを受け取ることができる。

またディズニークルーズや映画のプレミア上映会への参加が当たる抽選への応募も可能だ。さらに、食事宅配アプリを手掛けるドアダッシュや語学学習サービスのデュオリンゴといった提携先による割引も受けられる。これらの特典はまず米国の会員を対象に開始され、年内に国外にも展開される予定。特典情報はソーシャルメディアや毎週配信される電子メールで通知される。

6月2日には傘下「Hulu(フールー)」でも独自の特典プログラムが始まり、会員はトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」やコミックコンベンション(コミコン)、音楽フェスティバル「ロラパルーザ」のチケットが当たる抽選に参加できる。ディズニー+とHuluの両サービスが含まれたプランに加入している会員は、両方の特典にアクセスが可能だ。

かつては新規加入者の獲得に力を入れていた動画配信サービスだが、近年は既存会員の維持に重点を置いている。加入期間が長くなればそれだけ、解約の可能性は低下し、広告主にとっての価値も高まるためだ。

ディズニー+の世界全体での加入者数は3月末時点で1億2600万人と、前期比で1%増加した。

原題:Disney+ Expands Subscriber Perks, Including Movie Premieres(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.