受け取る年金額はどう変わるか

では、基礎年金の底上げを実施した場合、私たちが受け取る年金額はどう変わるのでしょうか。

厚生労働省の試算では、基礎年金と厚生年金を受給するモデルケースの場合、若者や現役世代の生涯受け取る受給額が増えることになります。

たとえば、現在40歳の人の場合、「底上げ」によって総額で、男性だと246万円、女性だと295万円、それぞれ増えることになります。その一方で、一部の高齢者や高額所得者のなかには受給額が減る人も。

「全然足りないよね、年金だけじゃね」
「年金だけじゃ全然無理」
「(年金額に満足)してないけどさ、多くなることもないじゃん、少なくなることはあっても。だからこれ以上多く求めることは難しいですよね、今の世の中じゃ」

実際に底上げを実施する場合、安定した財源が必要となる見通しですが、これについては明示されず、事実上結論は先送りとなりました。

法案は今の国会での成立が見えてきましたが、国民の不安解消につながるのでしょうか。