スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーは26日、世界で従業員の約7%に相当する3000人を削減する計画だ。需要低迷に対応し、収益を確保する狙いがある。

同社によると、削減対象のうち1000人はコンサルタントだとしている。現在の従業員数は約4万3800人で、その半数以上がスウェーデン国内に勤務している。

今回の人員削減に伴い、最大15億スウェーデン・クローナ(約225億円)のリストラ費用を計上する見込みで、4-6月(第2四半期)の業績に反映される見通しだ。

ボルボのホーカン・サミュエルソン最高経営責任者(CEO)は、1-3月(第1四半期)の営業利益が60%減となったことを受けて、180億クローナ規模の大規模な経営効率化プログラムを推進している。先月発表した同措置により、貿易摩擦の激化や電気自動車(EV)需要の低迷に直面する中で、事業の安定化を図りたい考えだ。

ボルボの株価はストックホルム市場で3.3%高で取引を終えた。

サミュエルソン氏は23日に行ったインタビューで、今回の人員削減が中国オーナーによる製品開発への支配強化や、研究開発(R&D)部門の職を中国へ移す兆候だとの見方を否定した。サミュエルソン氏は浙江吉利控股集団の創業者、李書福氏の強い意向を受けて、グループ全体での統合を進め、シナジー効果を最大化する役割を担っている。

原題:Volvo Car Plans to Cut 3,000 Jobs After Profit Plunge (1)(抜粋)

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