米国外で既に人気のある暗号資産(仮想通貨)の永久先物取引が、米国で間もなく行えるようになる可能性がある。米商品先物取引委員会(CFTC)の委員を近く退任するサマー・マーシンガー氏が明らかにした。

マーシンガー氏は22日にニューヨークで開催されたブロックチェーン企業ソラナ主催の会議でブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、これらの先物契約は「近く市場に導入される可能性がある」と述べた。

CFTCには「幾つかの申請」が提出されており、その一部は間もなく取引が開始される可能性があると付け加えた。

マーシンガー氏は6月初旬にデジタル資産業界団体「ブロックチェーン協会」のトップに就任するため、今月末にCFTCを離れる。

今月末でCFTC委員を退任するマーシンガー氏

暗号通貨の永久先物取引は、トレーダーが実際に直接購入することなく、大きなレバレッジを利用してデジタル資産へのエクスポージャーを持つことを可能にする。米国外では非常に人気があり、米規制当局もこれを許可すべき時が来たとマーシンガー氏は述べた。

CFTCはこの資産クラスの取引を米国で許可すべきかどうかについて、一般からの意見を募集している。

トランプ政権下のCFTCはデジタル資産について、他の形態のデリバティブよりも本質的にリスクが高いとは見なしていないという立場を取っている。

米議会は仮想通貨業界全体を対象とした新規規制の議論を進めている。

上院がステーブルコイン法案の本会議採決を視野に準備を進める中、同法案は支持を集めつつある。下院も法案を作成中だが、民主党議員と市民団体は、トランプ大統領がミームコインや自身の家族が計画するステーブルコインなど複数の仮想通貨事業に関与している点を指摘し、法案に反対している。

原題:Perpetual Crypto Futures Could Trade Soon in US: Mersinger (1)(抜粋)

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