(ブルームバーグ):米テキサス州で、はしかの感染拡大が減速してきた。はしかに対する免疫が広がり、ワクチン接種が増加しているためだ。
米国で今年はしか感染の中心地となった同州では16日に新たに報告された症例は1件にとどまった。同州の累計は718件となった。
感染の減少に大きく寄与しているのは、はしか・おたふくかぜ・風疹(MMR)の混合ワクチンの接種増加だと、ラボック郡のウェルズ公衆衛生局長は指摘する。特に、州が接種対象年齢を引き下げたことで乳児への接種が進んでいるという。
米国全体では、30州でワクチン未接種者を中心に感染が広がったが、その多くはテキサス州の流行に関連している。

「山火事に例えれば、まだ火の粉が残っている状況だ」とウェルズ氏は語る。ラボック郡には、感染拡大の中心となったゲインズ郡の患者を受け入れてきた小児病院がある。
ラボック郡の集計によると、同郡では4日連続で感染報告なしと、これまでで最長を記録した。
ただ、テキサス州は、感染者が検査を拒否したり、医療機関を受診しないケースもあることから、報告された症例数が実際よりも少ない可能性があると指摘している。
原題:Texas Measles Outbreak Slows After Major Vaccine Push (1)(抜粋)
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