(ブルームバーグ):伊藤忠商事がセブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下のセブン銀行への出資を検討していることが分かった。複数の関係者が明らかにした。
関係者によると、出資方法や割合は協議中だが、セブン銀の第三者割当増資を伊藤忠が引き受ける案などがある。イトーヨーカ堂とヨークベニマルが持つセブン銀株を同社が自社株買いで取得する方向だ。
伊藤忠は、高機能な現金自動預払機(ATM)を開発しているセブン銀に出資することで、傘下のファミリーマートのATM網にノウハウなどを活用できる可能性がある。
セブン銀はコメントを控えた。伊藤忠の広報担当者は同件について承知していないと述べた。
セブンは構造改革の一環で、グループでのセブン銀株の保有比率を4割未満に引き下げ、連結から外す考えを示していた。
セブン銀の時価総額は約3200億円で、ブルームバーグのデータによると、セブンが38.47%、イトーヨーカ堂が3.98%、ヨークベニマルが3.82%を保有する。
日本経済新聞は20日、セブンがセブン銀株を伊藤忠に売却する方針だと報じ、セブン銀株は一時11%高の280.3円を付けた。終値は277円だった。
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.