米格付け会社ムーディーズ・レーティングスは19日、スミソニアン協会の信用格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に引き下げた。数日前には米国の格付けを最上位から引き下げていた。同協会は世界最大級の博物館群・教育研究機関複合体で、21の博物館と国立動物園を擁する。

デニス・ゲッパート氏らムーディーズのアナリストは今回の格下げについて、「米政府との資金・制度面のつながり」を反映していると指摘。「そうした連邦政府とのつながりから、同協会は連邦政府予算の執行停止や先送りのリスクにさらされ、格付けも米政府に連動する」と説明した。

スミソニアンの2024年度の営業収入のうち、連邦資金は51%を占めていた。

アナリストは、スミソニアンはこれまでも資金提供の遅れをうまく乗り越えてきたとしたほか、「教育、文化、研究機関として他に類を見ない役割を果たしており、ビジターの需要も国民の支持も極めて高い」との見方も示した。

スミソニアンの担当者はコメント要請にすぐには応じなかった。

原題:DC’s Smithsonian Loses Triple-A Rating After US Credit Downgrade(抜粋)

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