(ブルームバーグ):ネットワーク機器メーカー大手の米シスコシステムズは14日、5-7月(第4四半期)の売上高が堅調になる見通しを示した。人工知能(AI)技術を活用するシステムに対する需要の高まりから追い風を受けていることを示唆した。
14日の発表資料によると、5-7月期の売上高は145億-147億ドル(約2兆1300億-2兆1600億円)となる見通し。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は145億ドルだった。1株利益は特定項目を除いたベースで最大98セントを見込んでおり、市場予想平均の95セントを上回る見通し。
企業やクラウドコンピューティング事業者がAIソフトウエアの急増に対応しようとネットワークを拡大している。シスコの業績見通しはマイクロソフトなど一部の大規模データセンター運営会社が特定プロジェクトを縮小し、経済や関税に対する不確実性から支出を控える企業もある中で、IT投資が続くことを示唆している。
チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)氏は発表文で「AI分野での勢いは、当社の安全なネットワーキング製品群と信頼あるグローバルパートナーシップ、そして顧客にもたらす価値によって支えられている」と述べた。
決算発表を受け、シスコ株は時間外取引で約1%上昇した。
2-4月(第3四半期)の売上高は前年同期比11%増の141億ドルで、市場予想平均と同水準。特定項目を除いた1株利益は96セントで、市場予想の92セントを上回った。
製品受注は前年同期比20%増加した。昨年買収したデータ分析会社スプランクの影響を除くと、新規受注は9%増だった。
原題:Cisco Gives Positive Sales Forecast in Sign AI Is Buoying Demand(抜粋)
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