米JPモルガン・チェースは向こう3年以内に、時価総額が1兆ドル(約148兆円)に達する初の銀行となる可能性がある。

同業ウェルズ・ファーゴのマイク・メイヨー氏らアナリストは米銀最大手のJPモルガンについて、リターンと効率性、市場シェアでリードを維持し続ければ、「1兆ドルの時価総額到達は『もし』ではなく『いつ』の問題になる」と11日のリポートで指摘した。

1兆ドルの時価総額を達成すれば、アップルやエヌビディアといったテクノロジー大手と肩を並べることを意味する。予測の前提にはJPモルガンが最も恩恵を受けるとされる一定の規制緩和のほか、経済成長の継続、貿易戦争の沈静化がある。

メイヨー氏は資本や競争コスト、最高経営責任者(CEO)の後継問題を巡る懸念が進展を妨げない限り、3年以内の時価総額1兆ドル達成は視野に入ったもようだと説明。ただし、リセッション(景気後退)と弱気相場が到来すれば、現実的でなくなると付け加えた。

「われわれの『好調』シナリオに基づく」見方だとしたアナリストらは、同シナリオ下の2027年予想1株当たり利益として25ドルを示した。基本シナリオでは22ドルという。JPモルガンの時価総額は現在、約7300億ドル。

原題:Mayo Sees JPMorgan Becoming $1 Trillion Bank Within Three Years(抜粋)

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