米国の消費者信用残高は3月に3カ月ぶりの大幅増加となった。クレジットカード残高の回復や、自動車ローンなどの堅調な伸びが示された。

米連邦準備制度理事会(FRB)が7日発表したデータによると、3月の総信用残高は約102億ドル(約1兆4700億円)増と、2月の6億1400万ドル減(改定値)から反転。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の予想中央値は94億ドル増だった。1-3月(第1四半期)は年率換算で過去約1年間で最も低い伸びとなった。

自動車ローンや学資ローンなどの非回転信用残高は、約83億ドル増。クレジットカードを含む回転信用は19億ドル増加した。この統計に住宅ローンは含まれていない。

 

多くの消費者が関税引き上げによって物品の価格が上昇すると見込み、自動車など高額商品の購入を加速させたことがあらためて示された。ワーズ・インテリジェンスのデータに基づくと、3月の自動車販売台数は約4年ぶりの大幅増加となった。

一方、米貿易政策への不安が高まる中、米国人は家計に対して慎重姿勢を強めている。最近の消費者心理調査では、労働市場と経済の見通しに一段と悲観的になっていることが示された。

原題:US Consumer Borrowing Rises Most in Three Months in Broad Pickup(抜粋)

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