中国は3月に米国からの原油輸入を停止した。米中間の貿易摩擦激化が、米国産シェールオイルの需要に影を落としている。

米国勢調査局のデータによると、3月の輸入量はゼロと、2月の日量14万9000バレルから急減。中国は2020年3月以降、昨年8月を除く毎月、米国産原油を購入してきた。

中国の米国産原油に対する需要後退は、シェール業者にとって悪い知らせだ。不安定な需要と石油輸出国機構(OPEC)の増産で原油価格の低迷が長期化する中、業界は既に米国の生産が減少すると見込んでいた。

米国の昨年の生産量は過去最高の日量1320万バレルに達し、米国は世界最大の原油生産国となった。

 

トランプ米大統領は中国からの輸入品の大部分に最大145%の関税を賦課。中国も報復措置を打ち出し、世界の二大経済大国である米中間の貿易は鈍化している。

中国は既に海外からの原油輸入を減らしている。経済の不確実性に加え、電気自動車(EV)や液化天然ガス(LNG)を動力源とするトラックへの移行で燃料需要が減少していることが背景にある。

中国の米国産原油輸入は昨年、過去最高だった20年の日量48万1000バレルから半減した。

原題:China Halts US Oil Imports in Warning Sign for Shale Patch (1)(抜粋)

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