7日の債券相場は下落。先週末以降、米国で長期金利の水準が切り上がっていることに加え、8日の10年国債入札に対する警戒感が相場の重しになっている。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは、日本銀行が今後も利上げを続けていく場合、「今の10年債は利回り水準が不足しており、入札に対して一定の警戒感がある」と述べた。

一方、米中貿易交渉開始の報道に対する市場の反応は限定的だとし、「新たな売り材料に乏しく、相場は下げ渋っている」と指摘。日銀が通知した国債買い入れオペの結果が良好なら買いが優勢になる可能性もあるとした。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、債券相場のボラティリティー(変動率)が低下していると指摘し、「過度の需給懸念が後退する中、徐々に押し目買いも入る」との見方を示した。

日銀は定例の国債買い入れオペを通知した。対象は残存期間1年以下、1年超3年以下、3年超5年以下、25年超で、買い入れ額はそれぞれ1000億円、2750億円、2750億円、750億円。

 

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