米アマゾン・ドット・コムは、2026年末までに米国の地方部で数十カ所の倉庫を新設する計画を公表した。配送における他社依存を減らし、自前の物流網を強化する。

同社によると、20年に始まった地方の配送網構築の一環で、約210カ所の配送拠点を稼働させる予定。広報担当のアレクサ・クラーク氏は、23年末時点で約70カ所が稼働していたとしたが、現在の拠点数は明らかにしなかった。

この取り組みについて、アマゾンは26年末までに総額40億ドル(約5700億円)を投資することになると説明している。

アマゾンは過去10年間、大規模な物流体制を整えてきた。主要都市とその周辺に数百の倉庫を展開し、契約業者のネットワーク構築を進めている。

一方、米経済の立て直しや雇用回復を掲げるトランプ米大統領が1月に就任して以降、各業界の企業に米国への投資計画の公表を求める圧力が強まっている。アップルやエヌビディアなどの大手テクノロジー企業は、数千億ドル規模の米投資計画を発表した。

アマゾンは、地方の配送網を構築するプロジェクトについて、倉庫に勤務する従業員や契約業者のドライバーなど10万人の雇用創出につながると見込んでいる。

原題:Amazon Plans to Build Dozens of US Warehouses in Rural Expansion(抜粋)

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