日本生命から三菱UFJ銀行に出向していた社員が銀行の内部資料を不正に持ち出していた問題で、日本生命の社内調査で類似の事案が6年間でおよそ600件あったことがわかりました。

日本生命では、三菱UFJ銀行に出向していた社員が銀行の内部資料を不正に持ち出して社内で共有していたことが7月に発覚しました。

関係者によりますと、その後の調査で2019年からおよそ6年間にわたり7つの金融機関で不正な持ち出しが合わせておよそ600件あったことが明らかになりました。

持ち出された資料には、銀行の窓口で保険商品の販売を行う際の方針や業績評価に関わるものなどがあるということです。

日本生命は近く調査の結果を公表する方針です。

生命保険業界では、他の会社に出向した社員が出向先の個人情報などを漏洩する事案が相次いで発覚していて、複数の大手銀行が出向受け入れをやめる方針を決めています。