(ブルームバーグ):スイスの銀行、UBSグループのファミリーオフィス幹部、トーマス・アン氏が退社した。20年余りにわたるプライベートバンキング(PB)業界のキャリアに一区切りを付ける。
アン氏は21日、ソーシャルメディアのリンクトインへの投稿で「熟考の結果、退社してきちんと休養を取ることを決めた」と明らかにした。同氏はシンガポールを拠点に、ファミリーアドバイザリー・アート&コレクティングのグローバル共同責任者を務めていた。
投稿によると、同氏は名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」のコースをタイで受講した。高級レストランのシェフが故郷に戻り実家のサンドイッチ店を経営するテレビドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」を見たことが転機となった。フランス料理をフルタイムで学ぶために1月にバンコクに行き、すでに卒業したという。
アン氏は2004年5月にUBSでキャリアをスタートした後、08年にクレディ・スイスに移籍。同行ではファミリーオフィスサービスのグローバル責任者に就任し、アジアの富裕層一族への助言業務に従事した。23年にUBSとクレディ・スイスの合併に伴い古巣に復帰していた。
UBSの広報担当者はコメントを控えた。現在はエリック・ランドルト氏がウェルスマネジメント部門でファミリーアドバイザリー・アート&コレクティングのグローバル責任者を務めている。
原題:Top UBS Family Office Executive Quits, Takes Cordon Bleu Course(抜粋)
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