(ブルームバーグ):22日の債券相場は下落。トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)に利下げ要求を続けたことが嫌気され、米国資産が売られたことが超長期ゾーン中心に重しとなっている。この日の超長期債を対象とした流動性供給入札が低調になることへの警戒感もある。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、トランプ大統領がFRBへの圧力を強めるとグローバルに市場の動揺が生じるとして、ボラティリティーの上昇は「超長期債に厳しい環境だ」と指摘。消費税減税の思惑など「財政悪化の話にも感応度が高まっている」と述べた。
財務省はこの日、残存期間15.5年超39年未満の超長期債を対象とした流動性供給入札を実施する。発行予定額は4500億円程度。
SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、国内投資家のリスク許容度は依然として低く、「ボラティリティーの上昇は超長期ゾーンを中心に不安定な動きにつながる可能性がある」と指摘した。

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