フランスの高級品ブランド、エルメス・インターナショナルが17日発表した1-3月(第1四半期)業績は、高級品業界全体の不振が堅調とされていた同社にも及んでいることを示した。中国需要の減速が響いた。

エルメスの資料によれば、日本を除くアジア太平洋地域の1-3月売上高は為替変動の影響を除き1.2%増と、アナリスト予想の4%増を下回った。全体の売上高はアナリスト予想にわずかに届かなかった。

中国の消費者が高額支出を控えるなどし高級品市場が伸び悩む中で、エルメスも期待外れの業績となった。業界の見通しはトランプ米大統領の関税政策で一段と暗くなっている。

エリック・デュハルグエ最高財務責任者(CFO)は記者団との電話会見で、米国で5月1日に値上げすると述べた。全ての商品カテゴリーで「新たな関税の影響を完全に吸収する」と説明し、最終的な価格は現在調整中だと付け加えた。

中国での業績は、不動産市場の低迷を受け客足が減ったほか、前年同期の比較基準が高めだったことも響いたと語った。

原題:Hermès Quarterly Sales Hurt by Weakness in Chinese Luxury Demand(抜粋)

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