(ブルームバーグ):17日の債券相場は上昇が予想される。米国でパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げを急がない姿勢を示して株価が大幅に下落し、長期金利が3日連続で低下した流れを引き継ぐ。
三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、20年国債入札を通過して超長期債は堅調に推移しており、相場は強含みとみる。注目されている日米関税交渉での日本側の対応をにらみながらの展開だとし、「2日に関税が発表された時ほどのショックは生じないのではないか」との見方を示す。
日本銀行は次回の金融政策決定会合で経済成長率の見通しを引き下げると前日夕に報じられた。きょうは中川順子審議委員が講演する。小口氏は「市場は近い時期の利上げは難しいことを織り込んでいる」と述べ、相場への影響は限られるとみている。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.225~1.275%(16日は1.29%で終了)、先物中心限月6月物は141円20銭~141円75銭(同141円11銭)。
先物夜間取引で6月物は16日の日中取引終値比34銭高の141円45銭で終えた。16日の米10年国債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い4.28%程度に低下した。
流動性供給入札
- 対象は残存期間5年超15.5年以下
- 発行予定額は6500億円程度
- 備考:流動性供給の過去の入札結果(表)
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