いまは戦後の大きな転換点
アメリカ第一主義という意味で、例えばカナダやメキシコも含めた「米州」という全体として、欧州や中国に対抗するという発想は、ある程度、長引くっていうか、一種の「基本戦略」になりうるかと思います。それは政権が変わってもです。
結構、戦後の大きな転換点ではあると思いますね。
ドイツが大きく財政に踏み込んだり、EU全体として再軍備しますという言い方をするなど、かなり大きな局面に入っているのかなという感じはします。
===
【解説】井上 哲也 氏
野村総合研究所 金融デジタルビジネスリサーチ部 シニアチーフリサーチャー
1961年生まれ。1985年、日本銀行に入行。内外金融市場の調査やこれに関わる政策の企画、邦銀国際部門のモニタリングなどに20年以上従事。2008年に野村総合研究所に入社。国内外の金融市場やマクロ政策を調査するとともに、研究者や実務家らによる「金融市場パネル」を運営し、先進国を中心に金融政策や金融システム安定化策などの分析、評価をしている。